1923年6月21日~30日(嘉三14歳)

6月21日 木曜日

朝から雨が降って居るといよいよ入梅になった。

大へん兵隊が通った。

宍戸の方に行くのだった。

午後も大尉〇の地図演習を見た。

水戸の六さん※がきて、私を手傳にきてもらいたいなどと云った。

私はすこしなら行こうと思ったので、学の友の会員に為に〇かちづけていて。

※水戸の六さんー亥之吉の弟。寺腰六三郎。水戸市南町に居住。

嘉三は水戸で良く泊まっていた

6月22日 金曜日 雨

朝から雨が降りつづいて居る。

書はぶらぶら遊んでしまった。

午後、川の水が増してきた。

二時頃、安藤の左端が崩れた。

田中の倉庫があぶなくなってきた。

四時半頃、雨はやんだが水はますます増やすばかりだ。

水車などは臺所(だいどころ)まできた様だ。

6月23日 土曜日 晴

朝、どう(胴)※を上げに行く。

昨日の湖は赤田?になってしまった。

どじゃうすくいをやり、太田工場の前の田でいかだにのった。

川田君と水泳に行く。

表で野球をする。

吉田teacherにあった。〇〇をもらった。

さげばりをかけた。

田村君は二十七日に帰る様だ。

※どう(胴)―竹で編んだ漁具

6月24日 日曜日 晴

朝、さげばりで大なまづ一匹とった。

筏にのって泳いだ。

さげばりをかけてきた。

寫生(しゃせい)をした。

夜、蛍をとりに行った。

6月25日 月曜日 雨

朝、なまづ2ひきとった。

十時頃から雨が降りだしてきたが、すぐやんだ。

今日、筏のりもやらない。

八幡でツミ木をやって遊んだ。

夜は早く寝た。

6月26日 火曜日 晴

朝起きて見ると〇〇。雨が降ったのだろう。

田の中の水が濁って居る。

寫生行く。

水戸に端書をだした。

川に水泳に行く。夕方さげばりをかけに行き、帰ってくると、茂ちゃんが

帰ってきた。弟ちゃん※の足はなをった様だ。

※弟ちゃんー田村茂の弟、浩さんのこと。

6月27日 水曜日

朝早く起きて、さげばりを上に行くと、十七もかけて零とはいやはや。

十時頃、水戸の小僧さんが〇だ。

きもの金のできるまでまといた。

雨がふりはじまた。

警察に〇〇〇〇をもらってきて、〇〇さかきた。

田村茂君に〇〇をもらった。

6月28日 木曜日 晴

朝、ブどうを画いた。

夕方茂る君と久々の対面〇たの話をした。

茂君にハーモニカをもらった。

本や〇〇をやった。

夜花火をやって遊んだ。

6月29日 金曜日 晴

朝、朝顔を二つ画いた。

十一時五十分の汽車で、青木さんの手紙を宍戸の銀行に持っていった。

一時の汽車で乗りはぐったので、星野君に〇〇〇〇色々話をする。

二時の汽車で帰り、青木さんの家まで持っていった。

夜、横田さんと遊んだ。〇吉田に行ってきた。

6月30日 土曜日 晴

朝、チューリップの花をかいた。

吉田に行ってきた。片庭のおばさん※がとこにかいった。

田村君の家で遊んだ。今日六月三十日で暮日なのでかねはなし。

かけとり※にはこまった。

貧ほどつらいものはないだ。

夜、みんなが稲荷様に行った。

水雷花火が稲見屋の屋根の上の方まで上がったので、僕は驚いた。

七郎を遊にいった。

ー片庭のおばさん 亥之吉の弟、政吉さんの妻

―かけとり 掛け取り(借金取り)

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