1923年7月1日~10日(嘉三14歳)

7月1日 日曜日 雨

朝〇〇に楓を画いた。
田村君の家で遊んだ。
稲見屋のお婆さんが、昨夜水雷花火を僕があげたなんて云うった。
七時の汽車で友部にいってきた。田浦君にあった。

7月2日 月曜日 曇晴

朝、天神年?繪をかいた。
吉田にいってきた。
夜、茂君と活動を見に行った。

7月3日 火曜日 晴雨

朝、佛宮を画いた。
茂ちゃんとピストルをぶった。力さんとボール投げをして遊んだ。
夜、講義録をよんだ。

7月4日 水曜日 晴

朝、石楠花(シャクナゲ)をかいた。
重保君と水泳にいった。
夜、茂君からハーモニカをかりて吹いて遊んだ。

7月5日 木曜日 曇

朝、産水干を画いた。
安藤さん※の病院が立て(建て)はしまった。
父がきた。成田君の母が東京にいった。
吉田にいった。

7月6日 金曜日 雨曇

朝、魚をかいた。
雨が降っても安藤さんの立舞だ。
なんだか、腹がいたい。
はい、頭痛がするので、夜は早く寝についた。

7月7日 土曜日 曇

朝、母が卵を買いにいった。
〇の練習をした。上手くゆかない。
片庭の〇さんが東京に行った。
吉田にいってきた傍さんのほうにもいってきた。
店の総計表をこしらった。
朝、高根君に大観現住所を尋ねた。
夜、安藤さんで遊んだ。

7月8日 日曜日 晴

朝繪の練習はしなかった。
〇江に片庭の自転車があるか、ないか聞にいった。
結果、なしである。
木を割った。
八幡で遊んだ。
夜、子南敏?を待っていたが、六時の汽車ではきなかった。
花火を見た。学の友の復活。

7月9日 月曜日 雨

朝起きてみると、雨が降っていた。
書前はぶらぶら遊んでしまった。
大橋屋で田村君と遊んだ。
婆さんが町に行った。〇〇のおばさん※が友部に行った。※

※おばさんー寺腰家の誰かの女房か。
※友部に行ったー友部には滝本トクさんが居た。後朝鮮郡山府大〇後、友部に帰ってきた。
私(眞一)はこちゃう祖母に連れられて、足の三里にお灸をしてもらった。
小学の低学年の頃、痩せたお婆さんの印象あり。

7月10日 火曜日 雨

麻の内は晴ていたが、すぐ曇って昼頃から雨が降ってきた。
夕方八幡屋で遊んだ。
父がきた。

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