田中嘉三記念館
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作品紹介Gallery

このホームページで、作品の一部(6作品)をご紹介します。

01

「大仏殿炎上」

1951年(昭和26年) 再興第36回院展(238×181cm)

第二次世界大戦後6年、日本は混乱の極みにあった。食糧も少なく、兵、整然と住宅、道路、鉄道等々、現在では想像もできない社会情勢の下、嘉三は戦後の混沌と未来への希望を大仏殿炎上の史実に託したのだろう。黒煙ととぐろを巻く火炎、逃げまどう経を読す僧。大仏は厳かに、人間社会の流れを見守っている。

「泉」

1958年(昭和33年)206×156cm

嘉三には珍しい裸婦を描いている。油絵の描法を日本画に取り入れだした時期の作品。婦人の髪型には古代の埴輪から、左の女性の抱く壺は弥生の須恵器。背後の風景は嘉三の故郷、笠間の佐白山中を思わせる。しっとりとした画風は仏画と同じように見る者の心を静謐の世界へ導いてくれる。

02

「月と鶴」

1940年(昭和15年)208×180cm

鶴は嘉三が好んで描いた主題。この他にも鶴を描いた大作が数点ある。仏像の蓮と鶴は嘉三の好んだ主題。その中でのこの絵のモダンな情感溢れる世界は、当時中国大陸に戦雲低く垂れ、一触即発の社会情勢の中で、平和を乞い願う作者の心情が溢れている。

03

「阿修羅」

1964年(昭和39年) 90×72cm

興福寺の八部衆のうちの阿修羅。三面六臂につくられている。お顔の可愛らしさ、邪心のない正義の心で何かを見つめ続ける図。インド神話の鬼神の一つで、闘争をこととする。嘉三は興福寺の八部衆が好きでよく奈良にスケッチに行っていた。

04

「蓮」

1959年(昭和34年) 150×210

嘉三の作品の中で一番最初の蓮の絵は18歳時の「浄光」。蓮の花咲く中に死んだ雀が横たわっている。涅槃の情景をかもし出している。それ以来、蓮は嘉三を魅きつけて止まないものと、嘉三から近づいていく心があったのだろう。仏の描かれていない仏画といえる。

05

「唐招提寺講堂」

1962年(昭和37年) 150×210cm

絵の中心部に主人公を描くのが普通であるが、この絵は逆光の中、黒い背後を見せている。1998年、武田鉄矢氏が訪れ、文化放送で3日連続、嘉三の絵を語った。彼はこの絵を最も印象的だ、そして背後を見せる像は作者の悩める嘉三自身ではないかと熱っぽく語っていた。多分、そうに違いないと思う。

06
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